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フィガロ王立吹奏楽団に参加した感想

2019/4/13 フィガロ王立吹奏楽団(フィガロ吹)が無事終演しました。

演奏もですがアマチュアならではの演出が大変好評をいただけたようでめっちゃほっとしてます。

 

10年ほどのブランクを明けての楽器復帰をし、いくつか演奏会の機会をいただいてきました。毎回演奏会の度に新たな挑戦を課せられるのですが、今回は史上最高にプレッシャーがかかる演奏会でした。

理由はいわずもがなですが語らせておくれ。
あとこの一文は冒頭に明記すべきだったと思って今追記してるんですが、この話すべて主観で曖昧な記憶を元に書いていますのでわたしの心の叫び以外は妄想の産物と思ってください。

 

 

とりあえず夫婦でフィガロオケに応募しましたが、参加希望の方が多かったので企画のトモさん(オケと吹でロックだった人)から吹奏楽もやることにしたからそちらに是非、とのお話がありました。

体育会系吹奏楽部育ちの俺、もちろんYESと返答。

とはいえ正直言えばオケには乗りたかった……最推しのぴっつさん(オケで陛下だった人)がコンマスをすることがわかっていたので……

 

 

他にもこれまでの片手程度ですが乗る機会をいただいた演奏会でお世話になっている方も何人もいらっしゃり、また演奏したいなぁと思っていました。

まあ、でもフィガロオケはパイプオルガン生演奏と聞き、奏者ではなく観客席で聴くってのもありじゃん?と納得させていました。

 

前回の本番から一年以上期間が空いてほぼ楽器から離れていたこともあり、吹奏楽に比べて層が薄いオケのトロンボーンに不安もありました。これも本番まで期間がある吹奏楽の方がよいのではという理由になるので、諸々勘案し納得させておりました。

 

そんなこんなでオケへの憧れを少し持ちつつ1/26のフィガロオケに伺ったわけであります。

 

フィガロオケの感想はともかく、オケの本番前どうやらチケットが即売り切れていたという情報が。アマチュアとはいえ場所は便の良い新宿、さらにパイプオルガン生音とかそりゃファンが集まるに決まってるわ。俺も絶対行くもん。

このあたりは知り合いも沢山乗っているオケなので「集客すごいじゃん!!よかったね!!」という素直な気持ちでいっぱいでした。

そんで本番の半月前くらいですかね?「詳しくは言えないが観客席覚悟しろよ……殺されるぞ……わたしはしんだ」みたいなオケ奏者からのツイートがTLに入っているんですよ。

まあ代表のトモさんのことだし何か面白い演出でも考えているのかな~くらい思っていました。どうせ聞いても教えてくれないので、楽しみだな~くらいの戦場にTシャツくらいの軽薄さで居たわけです。んで開演。

 

 

即滅しました。

 

 

いやぶっちゃけね?プレコンでぴっつさんが白い靴履いていたのでおや?とは思ったんですよ。

でも客席でぴっつさんの演奏を聞けるだけで満足じゃないですか。それにちょっと遅れて到着してしまったもので、バタバタしていたのもあってほとんど認識した以上の思考を放棄してしまっていたんですね。

ステージ右側にドーンと鎮座するパイプオルガンを見上げながら「楽しみだな~パイプオルガンでの予兆や妖星乱舞~」とか思ってたら奏者入場、ティナがいる!?リルムも!??ってあれ絶対マッシュやんけ!と混乱していたらステージ端に映る金髪と紺碧のマント。

陛下!????コンマス!????ええええええええええええええとか叫ぶ俺。あと笑ってた。尊いと人って笑うんだね。

 

一方ステージではありえん位沸いてる聴衆に対しておちつきなさいwチューニングできないでしょwと両手で聴衆を宥める陛下。うわあめっちゃ王。もうこの時点で心がバラバラにされていました。まだ一音も出してないのに感動を与えるFF6というかフィガロオケすごい。

 

その後運命のコインとかの演出でもう全身の穴から血を流しながら倒れていました。普通にオケ上手いし最後の蘇る緑まで演出が巧みで、感動と興奮のミルフィーユかよみたいな構成でした。

尊みの過剰摂取でヘロヘロになりつつ終演後のホールを抜けると、とんでもない人。そりゃーチケット全部掃けてホールも詰めて座ってくださいってスタッフの方にお願いされたくらいだしね~と思っていたら。

 

金 髪 が い る

 

 

陛下ジャン!!!!そっかお見送りだァ!!!!

一緒に来ていた妻に「壁ドンしてもらいにいくね」と言い残し人ごみを掻き分け陛下の下にダッシュ。お願い!壁ドンして!!!と両手を合わせてお願いしたら「んん?何寝ぼけた事言ってんだ??」って剣幕でズイズイ陛下の顔が迫ってくる。高身長の陛下の青い眼に心奪われた瞬間にマントを顔にバサアとおっ被せられて終了。マントを剥ぎ取るととんでもねえカメラの数に囲まれていました。なんだこれ。出所したときのメディアの囲みかよ。

んでもそれくらいで気持ちの高ぶりは抑えきれず陛下に抱きつきに言ったらマジで嫌がられて御用かと思われたときにモグが乱入してきたうまいこと有耶無耶になり逃げ切り、以降は大人しくカメラマンに徹することができました。

ありがとうモグ。おかげで写真が潤ったよ。

その日は一緒に聞きに来た友人と夫婦でメシを食いながら感想戦をして1000枚近く写真を撮っていることが判明してコラ画像作って遊んだりしていました。

 

今となっては平和な時代でした。

 

 

 

 

フィガロオケ終演後。

 

フィガロオケがトレンドに入ったとかいう話題もあり、そりゃあの演奏と演出だものと深く頷いていたところ、ふと気付きます。

 

「もしかして……フィガロ吹のハードルめっちゃ上がってない……?」

 

ツイッターにはフィガロオケの感想とともに「フィガロ吹も楽しみ!」みたいな呟きがちらほらあるわけです。

 

あっ……ってなりましたね。

 

実際にフィガロオケが素晴らしかった事はあの瞬間観客席にいてエドガー陛下限界オタクと化した自分が肌で分かっているわけです。

その後の吹奏楽公演。冷静に考えて劣勢です(高度なギャグ)。

一応オーケストラをイメージして作られたFF6の楽曲なのに、吹奏楽では弦楽器がコントラバス以外無くなりますので演奏面での原作再現力が多少は制限されると思うじゃないですか。そもそもゲーム曲だから楽器でマジで演奏する想定じゃないから、といえばそれまでですし編曲でカバーできるとはいえちょっと心配。

さらにフィガロ吹の会場である立川たましんRISURUホールにはパイプオルガンはありません。生音パイプオルガンという飛び道具が無いのでそこの期待値は下がるのも致し方なし。

 

交通の便のよさでは明らかに新宿が有利……

加えて演出ですよ。

フィガロオケでコスプレ奏者による完璧な演出が成された後ですよ。普通に考えたら何やっても二番煎じにしかならないじゃないですか。

 

どうすんだよこれ……とか勝手に心配していました。
今思えば杞憂だったんですけどね。オケ、吹奏楽の両運営は同一人物のトモさんとよしのさん(オケと吹でモグだった人)チームでしたので、オケ盛況がお二人の予想を上回ったかどうかはともかくオケと吹それぞれで期待値を越える作戦を当然考えていたわけです。

 

 

さて。
フィガロオケ後のフィガロ吹の練習ですが、前々から言っていた譜面の更改をそろそろするよって話がありました。

 

今思えばこれ、上記の作戦をオケもおわったし、次は吹だってことでいよいよ実行に移したってことだったんですね(たぶん)。更改するといってもそこまでガラリと変わらないということでまあ練習そのものは予定通りあるわけですよ。

 

で、いつもどおり合奏開始まで黙々と準備したり吹いていたりしたらよしのさんが意味深に近づいてくる訳です。超怪しいけどまあ何だろうなと思って立ち上がったらまあまあ座ってと促されます。いや怪しいって……なんなの……と思ったら頭に軽い衝撃。んで「あー思ったより似合う」とよしのさんのうれしそうな声。

 

背後から近づいていたトモさんが頭にエドガーのウィッグを被せていたのです!!!何が起きたかわからなくて混乱するわたし。その間にトモさんから紙袋を渡される。これは……何?あ、オケの陛下が着けてた腰布じゃん。んん?

 

タツキさあ、フィガロ吹でエドガーやってほしいなって。他に頼める人が思い浮かばなかったし」

 

えええええしか多分言えてない俺。あ、ここの会話はめちゃめちゃうろおぼえです。この文全部主観うろ覚えで書いているんで事実じゃないのも多分に含まれているはずなんですけど、特にここは大変混乱していたので雰囲気だけ感じてください。

 

「オケ陛下のファンだしいろいろな意味でタツキにしか頼めないとと思って!!お願い!」

 

繰り返しますが体育会系吹奏楽育ちの俺、目上からの返事はいつだって「はい」「YES」の二択。

 

エドガーをやりますか?

はい←

YES

 

 

「はい!」(マジか~~~)

「じゃあよろしくね!!マントは別でもらうから」

 

返事を聞くまでもなくトモさんは腰布を勝手に俺の体に巻いていましたし、顔を見て「思ったより金髪似合うじゃん」とか言ってました。似合わなかったらどうするつもりだったんだよ。

ともかく……この瞬間フィガロ吹演出大作戦のひとつ、エドガー陛下の配役が決定したわけです。うまいこと乗せられたわ。

そしてオケのコンマス陛下と比べられるのではというプレッシャーを背負うことになりました………ヒエッ

 

なお、その日の練習終わりにトモさんから「フィガロオケに来た人は予想してるだろうけどフィガロ吹でもメインメンバーはコスプレしてもらおうと思いますー。一部メンバーは演出の関係で決まっているのでやりたい人募集しまーす」とのアナウンス。ついでにエドガーはトロンボーンのあれだよーとの共有もされ完全に逃げ場を失いました。ヒイープレッシャー。

このとき誰がやるかまだ決まっていなかったのはセリス、リルム、シャドウ、ゴゴ、ガウ、ウーマロ、ストラゴス。後ろ4名はその状態で演奏するってのは技術的にかなり厳しいのでまあもしできる人がいれば……って感じでした。いなかったね。

ロック、モグ、マッシュ、セッツァーはフィガロオケから続投、カイエンはドマ公演という背景で演奏会を行うことは決まっており、クラトップおよびコンマスのまつさんが担当することに決まっていました。そこでまあ気付くべきでしたよ、さらなる陰謀に。

 

練習帰りの車の中、助手席の妻みっきーさんが「あのさ……私ティナやるみたいなんだけど……」と零す。ええええええええお前もかーーーーーい!!!!

詳しい経緯は本人がその気になったら語ってくれるでしょうが、まあほぼエドガーと同じ感じで「ティナやってほしいな」というお願いがあったそうな。具体的にどういう話をしたのかは認識してないんですが、演出上どうしても依頼したいということで快諾したようです。ということで運営の考えどおりになりました。してやられたぜ!

というわけで、夫婦でエドティナプロジェクトが発足したのであった。この時は確か2月中旬から下旬で、本番一ヵ月半前くらいだったと思います。

 

そういえば記憶が曖昧ですがその前後の練習でEuphのおかゆさんが「いいなーコスプレー」と言っていて、じゃあ何がいいかなー……あ、シャドウいけんじゃない!??みたいな話をしました。まさかマジでシャドウに立候補して実際にシャドウをやることになるとは……あんなに似合うなんて思わなかったよ。

 

 

 

エドガーをやる、しかも衣装の大半はコンマス陛下を継承するので、あの完璧なコンマス陛下と比べられるのは避けられません。嫌だけど!!!あの陛下と比べられたらそれだけで吹がガッカリになってしまう!!!!それくらいの破壊力がコンマス陛下にはあったんだ!!!!

 

3日ほど己の運命を呪ったあと若干前向きに衣装のパワーアップを考えました。というかティナもオケのティナから衣装を継承していたのでパワーアップを画策しており、それに引っ張られた感じですね。

 

まず考えたのは胸元にリボンをつけること。

 

マントの紐が垂れているだけだとゴージャス感が無いのでブローチをつけることにしました。ティナも別の用途で宝石モチーフを探していて、色違いでカッコイイ(そして安い)のがあったのでそれを注文してもらいました。

 

その後、あ、エドティナでアクセサリー色違いとかエドティナ民にとってはエモじゃんということに気付き、なんとなーく合わせるつもりでいたらエドガーのブローチとティナの腕輪、エドガーの指輪とティナのピアス、そしてエドティナの髪飾りは同じ石が着くことになりました。めっちゃ合わせてきてるね今思えば。

エドガーは職業マシーナリーだしということで歯車モチーフのアクセサリーと指輪も追加しました。これで多少見た目も華やかに!!!弦楽器の場合は指輪をゴテゴテつけられないので、そこは結果的にコンマス陛下と差別化できてほっとしてます。

 

 

しっかしまあそれでも遠くから見たらわからないし、運命のコインの演出みたいなのは今回無いし、あったとしてもコンマス陛下には負けるからむしろやりたくないし、何かインパクトを……とエドガーの設定を漁りながら考えていました。趣味が模様替え……使えないな……見た目ならいっそ鎧を作ろうかと思ったり。でもトロンボーン担ぐ上では邪魔になるので却下。悩みました。
情報はテキストや最新作のDFFOOの情報見てたのですが、たまにはSFC版の情報も漁るるーとYoutube漁った時に見てしまったのです。かいてんのこぎりをぶっぱなす陛下の姿を。そうだ、DFFOOの芝刈り機じゃなくてSFCはチェーンソー形状だった!

 

見た瞬間閃きました。これしかない!!!運命のコインのシリアスな演出も無いのだから、かいてんのこぎりで演奏することでフィガロオケの陛下と違うはっちゃけノリノリ感を演出しオケの陛下とは別の軸に立つのだ!!!これしかない!!!!

 

しかし造形の知識も経験も皆無。というか勘違いしてるかもしれないけど俺コスプレイヤーじゃないからね?コスプレに抵抗が無いだけで。

 

ここからスライドにパーツをくっつけてかいてんのこぎりにする構想を練ります。

それが確か3月くらい。重たいと演奏に支障が出るのでメイン素材はCOSボードと発泡スチロールをチョイス。そこから切断、Gボンドで接着、塗装と3月末には形にして4月頭の練習に持ち込み実装した状態で実奏(激ウマギャグ)。
数時間吹いても問題なしということ確認したところ、同じトロンボーンのTenさんから電飾を渡され「光らせよう」と一言。返事は「はい」か「Yes」しかないので、一週間で歯車モチーフと一緒に電飾を付けました。冷静に考えなくても光らせる意味がわからないのですが目立ったのでよし。

 

あとあと、よっしゃこれでケフカ倒すぞーと意気込んでいたら「4部ではかいてんのこぎり禁止ね」とロックからの無慈悲な言葉のバリアントナイフが刺さりました。理由はエンディングの緑の雰囲気に合わないから。うん。それはそう。でものこぎりでケフカと戦いたかった……舞台上でオミットできる設計にしておけばよかった……マジックテープだから緑の前奏の静かなところでバリバリやるわけにもいかず、第3部のみの使用となりました。なおくやしいので終演後のロビーに絶対持っていくと密かに誓いました。

 

その頃と平行して最重要の楽曲側でも動きが。(なんか衣装や小道具の話ばっかりしてるけど当然演奏団体なので……真面目にやってるんですよ……ただ真面目にやるのは当たり前なので感想としては表に出にくいだけで……)

改定するよーということで待ってた新編曲譜面。確かにそこまで大きく変わっていないけど……ん?

 

 

ご、ごごごごごごごご

御指名ソローーーーーーーー!???

 

それも3箇所も!???「指名ソロのところは立って吹いてもらいます」ハアーーーーーーーー暗譜しなきゃじゃん!!!!!!!!!!!衣装と装備でそれどころじゃねーーーーーーーー!!!

 

けどやらないわけにはいかないでしょう!!
最初のソロはティナと一緒のソロだし、運命のコインでエドガー放置は流石にありえないし。そもそも曲はエドガーのテーマだし。
もうひとつはリルムとのソロだけどこれは編曲したロックがエドリル派だからと解釈しています。なのでやらないわけにはいかないのです。

 

まーじでソロの演奏と暗譜がんばりましたよ。
上手い必要は無いけどエドガーの格好して、さらにかいてんのこぎりまでつける演出まで画策してるのにソロ失敗したら情けなすぎるじゃないですか。演奏よりも小道具や演出を優先した勘違い野郎に思われること間違い無し。多分立ち直れない。本当にプレッシャーでした……さらに言えば本番前最後の練習で、最初のソロで1音も出ないという特大の失敗をしてしまって本当にメンタルがクソザコナメクジになりかけました……周りも心配したと思います。わらえねー。

 

なんで本番前のソロで大失敗したかというと、ここにきて緑の演出が追加されてどうしようか考えてしまってたからですね。演奏に集中しないとこうなると今更思い出させてくれました。あの「マッシュに肩ポン」演出です。


緑は冒頭キャラクターのテーマ曲が流れるので、それにあわせてたとえばカイエンが刀構えるとかの演出が追加されていきました。でエドガーとマッシュは同じテーマ曲で楽譜があるのでとりあえず立って吹いてもらおうかということになり(冷静に考えて本番一週間前に暗譜箇所追加だったな)ました。

しかしただ吹いてもね……せっかくなら一緒に演奏するか!と思ったんですが、マッシュはコントラバスで移動が困難なので、こちらが移動して隣で吹くことにしました。トロンボーンは最初の4小節吹いた後少し休符になんですけど、コントラバスは弾き続けているので楽譜変更して二人で最後まで演奏するようにしようかな?とも思ったんですけど、今から新たに楽譜起こして暗譜できる自信なかった上「そこの演出は陛下の御心のままに」と言ってもらえたので肩ポン退避という形にしました。決めたの本番当日ですけど。フィガロ兄弟の絆が垣間見れるいいシーンになればいいな……との思いを込めて……あと演奏の邪魔してスマンというマッシュへの謝罪もちょっとあり……

 

曲順戻っちゃいますが、ロックのテーマのところでブラボーフィガロ!って叫ぶ演出。エドガー役を拝命した後にこれ叫べってことですよね?とトモさんに聞いたら「まさかそう書かれて叫ばないとか無いよね?」と言われる始末。まあそうなるな。
というかロックは基本大変お優しいのですけど吹の陛下に対しては悪友ポジ貫いてます。「エドガー早く座れ」とか言われるし。最高ですよね。公開できないけどエドロク?ロクエド?の写真も沢山あるんだよね。公開できないけど。

 

 

あとまた時系列無視で申し訳なんですけど、最後の練習でカイエン以外のコスプレ奏者が全員衣装実装してきたんですよ。しかも!!!全員クオリティが高すぎィ!!!!!!!シャドウお前演奏することとか無視して設定に寄せてきやがったな???リルムとセリス!!!君たちプロの犯行でしょ!!!!なんで今まで黙ってたの!!!

この衝撃でマッシュは本番一週間前にして衣装のアップグレードを決行しました。ティナは周りのクオリティに感動していましたが元々凝り性なんで衣装についてぎりぎりまで悩んで調整して……を繰り返していましたね。

エドガーはソロ盛りだくさんということもあってギリギリまで凝ることはせず、かいてんのこぎりを光らせるくらいしかしていないです。基本的には空いている時間は楽器の練習に充てていました。ソロの部分はもう百回は吹いたと思います。絶対失敗できないので……

 

しかしまあミュートをつけたとはいえ深夜の練習はできません。さらにサラリーマン死の年度末ということもあり平日の練習時間はかなり限られていました。イメージトレーニングは勿論ですが、ここにきて「せっかくFF6のキャラクターが揃うんだからコスプレイヤーさんのオフショットみたいに何かやったほうが面白くない?」とか思ってしまい、当日やりたいことを考え始めます。いわゆる陛下の悪ノリですね。

 

この思考の末生まれたのがエドマシュのティーパーティーとか元号待ちなとか、VSオルトロスとかです。練習中の休憩や練習後に一緒に奏者とメシを食ってる時に「せっかくだから何かおもしろいことしたいんだけどアイデアない?」と聞いて回ってフィガロ吹の集合知が炸裂した瞬間です。
衣装が必要なネタは本番撮るとして、控室の張り紙とか陛下からの差し入れとか、簡単にできそうな小ネタは前日に準備しておりました。衣装は何度も着て、いよいよ本番まで後数日に迫った頃。スマホに連絡が。

 

「緑のゴゴのところ、最後にゴゴが穴に落ちる演出だけど目玉もってくるから光らせる演出よろしく(意訳)」

 

ここにきて演出追加です。陛下がゴゴやるってどういうことなんだ。ということで唯一2役やる名誉をいただきました。陛下の便利屋感あふれるエピソードです。客席からどれだけ見えるのか本人にはまったくわからないのですが、本番だと笑いが起きたのでたぶん成功したと思います。

 

つーことでついに本番当日です。

 

 

楽屋セッティングの指令を賜っていたので八時過ぎにホールに到着しておりました。車には楽器、衣装、そして小ネタグッズ……トランクから後部座席まで荷物で埋まっています。幸い渋滞もなく、八時半に楽屋が開放されてから大忙しです。

 

このホールは前にも使ったことがあったので、構造は大体理解していました。
まず正規の控え室の張り紙を張り、鍵を開け、ゴミ袋セットとかもろもろを行い、小道具?ネタ?の陛下とどろぼうの張り紙と陛下からの差し入れのセット。これはなかなか好評でしたね!特に張り紙はかいてんのこぎりよりもRTされててちょっとくやしい。

 

張り紙や元号待ちなは完全に遊びですけど、本番は慌しいのでお菓子があれば奏者のエネルギー補給にもなるかと思って用意しました。表向きは。
本当は演出考えているときに立ち寄ったコンビニに「フィガロ」というお菓子が売られているのを見てしまって閃いただけです……でもいいと思うんだよなあ、ネタ共演者差し入れ。たとえばアイマスPBで「天海春香さんから差し入れをいただきました!」とかの紙とお菓子が控え室にあったら奏者のテンション上がりません???準備も楽だし。流行れ。

 

そんな遊びをしつつ、即エドガーに着替えてホールへ。午前中は響きのチェックや照明、演出の確認です。

既に一部の奏者はもう仕上がっていましたが、ロック、モグ、カイエン、シャドウは本番前のプレコン出演のためまだ黒服です。プレコン後の早着替えでお客様はびっくりするんだろうなーとちょっとニヤついてました。
そしてホールでは音響、照明、演出もろもろのチェックを終えて楽屋へ戻ります。

コスプレ奏者男性楽屋にいるのはエドガー、マッシュ、セッツァー、声楽のドラクゥとラルス。ドラクゥとラルスは本番前に声のウォームアップをしていたので、マッシュとセッツァーで楽屋で遊んでいました。そこで撮影したのがお茶会だったり、元号待ちなだったり。衣装調整の写真も確かこのあたりですね。

 

ということでカイエンに率いられ開演(大爆笑ギャグ)。

演奏中のお話はこっちで公開しておりますので、ここではどーーーしてもやりたい個人的な1部の裏話を。

 

 

 

フィガロオケに比べてフィガロ吹はコスプレ奏者の人数が大幅に増えたので、コスプレ奏者は最後に一斉に入場することは決まっていました。入ったとたん「おおー!」みたいな歓声がちょろっと上がったのでほっとしたことを覚えています。まあオケでコスプレ奏者がいたからオケと比べたら小さかったと思いますが、そりゃオケは完全に不意打ちだったからね……自分もめちゃめちゃ声出したわ。

で、壇上で各自一礼し、それぞれの席に向かってチューニングなりをこなし、ロックが入場して予兆がスタート。

だーが俺の脳内はもう3曲目のソロでいっぱいいっぱいでした。

 

直前まで楽屋で遊んでて(バカ)最後の練習とかポジション確認とかしてなかったからのでここにきてうおーーーれんしゅうしてえーーーという焦りモードになっていました。
でも指揮者のロックがめちゃんこ麗しくて「ああ、フィガロオケの人たちはこの光景見ながら演奏してたのか……すばらしい自制心の持ち主だ……」とか考えてたら若干落ち着きを取り戻し、3曲目へ。

1音も出なかった大失敗が思い出される冒頭のソロです。さすがに緊張した音になっちまいました。最初の4小節はティナのホルンとセットなのでなるべく聞こうとしてたけどメロディーだから素直に合わせてもらうべきでしたね。まあでも一応吹けました。

 

んで運命のコインの最後のソロ。これ外したらトラウマ待ったなしの究極の局面。
意外と平常心でした。一音目はしっかり息を入れて響かせ、後は流れに任せることを意識したんですけど、これがうまくいった。なぜならシャドウのユーフォニウムが旨いこと響いてくれたんですよね。練習は平面で吹くんですが本番だとトロンボーンユーフォニウムより一段高く、さらに自分は立って吹くのでユーフォニウムの上向きのベルから放たれる音が楽器全体を包み込んでくれました。

それに合わせてたらソロが終わっていた。あ~~~~吹ききった~~~~~という感じでうまくいったかはわからなかったんですが、ここでロックが客席に見えないように胸元でOKサインを作ってくれて客観的にも良かったんだな、という実感を得るとともにロックのこと好きになりそう……でした……いや好きなった……

 

はいここから反省です。

 

運命のコインの後はケフカのテーマで最後はロックのテーマになります。あのフィガロ城潜航シーンの再現ですね。ここで「ブラボーフィガロ!」と叫ぶ例の演出があるのですけど何を思ったのか完全にソロが終わって油断して忘れていました。マジです。叫ぶ1小節前くらいから立つ予定でずっとそれで練習してきたのに何を思ったのか普通に吹いてました。で予定でブラボーフィガロって言うところまで来た瞬間、電流走る!!!!!!お前演出忘れてっぞーーーーーーーーー!!!!!その場で一瞬で立って叫びましたよ。なんとか取り繕えたっぽい。1部終わりに奏者から「なんかブラボーフィガロ遅くなかった?」と聞かれ、「じつは忘れかけてた」と明かした時のまじかよって顔忘れません。俺もびっくりしたわ。

 

気付いたらすげえ沢山書いてしまったのでそろそろ筆をおかないといけない奴。

なんにせよこれまでの演奏会とはかなり質的に異なるプレッシャーを感じる演奏会でございました。

でも今となってはソロはなんとかこなせ、控え室張り紙などで奏者全体を、かいてんのこぎりなどで聴衆の皆様を盛り上げることができて大変満足しています。がんばってよかった、そして陛下の配役をいただけてよかった。運営のトモさんよしのさんに大感謝。

 

全員に感謝ですけど特に当日いろいろと悪ノリに付き合ってくれたマッシュのしゃんさんとセッツァーのTKパイセン、演奏面で支えてくれたTbパートの皆さんと特にシャドウだったEuphのおかゆさん。んで切磋琢磨した妻のティナ(言いたいだけ)のみっきーさんありがとう!!!俺たちの演奏の旅はまだこれからも続く!

 

THE END

 

(4/19  誤字とか誤り(ホール名間違えるとかね……)がありましたので一部修正しています)